第1回地域連携セミナー 第1回農林生産学科セミナー 農林水産業の六次化プロジェクトセンターセミナー

2013年2月18日

アズキに関する勉強会および意見交換会を開催しました

 生物資源科学部では、第1回地域連携セミナー「アズキに関する勉強会および意見交換会」を1月30日(水)に開催しました。学内外からおよそ50名の参加者があり、アズキの品種や栽培に関する基礎知識と出雲地方のアズキ生産に関する取り組みや課題について勉強し、さらに、アズキの生産や利用の現場からのニーズ、大学で可能な取り組み、また地域振興を目指したアズキのブランド構築などについて意見を交わしました。

 勉強会においては、まず小林和広准教授(生物資源科学部)からアズキの起源や種類、生育の特徴、病害虫防除、栄養や機能性成分、さらに十勝地方での生産をはじめとしたアズキの国内生産の状況についてわかりやすく説明をいただきました。続いて、坂根悦夫氏(坂根屋)からは出雲地方における‘大納言’の生産の取り組みや出雲ぜんざい学会の活動など、食品製造販売からの視点でのアズキにまつわる課題やニーズを紹介いただき、出雲産アズキの学術的体系付けの必要性やブランド力の向上について提案をいただきました。

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小林和広准教授

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坂根悦夫氏(坂根屋)


意見交換会においては、‘能登大納言’などのアズキのブランド化の先行事例、島根県内の在来種の存在の可能性、アズキの遺伝資源収集やゲノム解読が進められていることなどについて話題提供を行い、それらを踏まえ、島根大学で可能な取り組みについて、参加者から多くのアイディアや要望の意見をいただきました。生産者や食品製造販売の方からは、「大粒で食べておいしい地元産アズキ」の生産量を増やすこと、さらに出雲・奥出雲地域におけるアズキの栽培環境や土壌、肥培管理、生育に関する問題点など、今後の品種改良や栽培技術の研究目標にもなる現場の声が寄せられました。大学側からは、「ぜんざいはS級グルメである」などのブランド構築に関わる斬新な意見や、アズキのオリジナル品種の育成や神西砂丘農場での栽培試験の可能性など、これまでの‘出雲おろち大根’(小林伸雄教授、生物資源科学部)や芋焼酎‘神在の里’(門脇正行助教、同)の取り組みのノウハウを活かして、新たにアズキを対象とする活動について提案がなされました。

 地域の農林水産業の六次産業化の促進に向け、産学官でアズキという1つの素材テーマを共有しながら、その新しい取り組みの展望を図る機会となりました。

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