2015年度「地域再生システム特論」第3回~第6回を開催しました

2015年7月10日

 平成27530日(土)に、生物資源科学部3号館202講義室において、2015年度「地域再生システム特論」の第3回~第6回の講義を開催しました。本講義は、大学院生物資源科学研究科の講義であるとともに、大学開放事業として公開授業の形式で実施いたしました。

 当日は、島根大学教育学部の作野広和教授が「中山間地域論」と題して、中山間地域をめぐるさまざまな課題や取り組みについて講義を行いました。講義は理論編(人口減少社会と地域の対応)と実践編(地域づくりの現場と具体像)に分かれ、国の「地方創生」の課題、地域にとって「活性化」は選択肢の一つにすぎないこと、「心の過疎」の問題、今のくらしを維持するための「半歩先の合意形成」、「ないものはない」の志、「主観」にふみこむ大切さ、などの多岐にわたる重要な論点を、島根県内外の豊富な調査・参与観察の経験を交えつつ教えていただきました。実践編の最後の30分間は、「地に足がついた地域づくりに向けての方策」と題した受講者とのディスカッションの時間が設けられ、時間が足りなくなるほどの活発かつ具体的な議論がなされました。

 中山間地域論の受講を通して、「人口を維持しなければならない」や「都会の受け身」ではなく、厳しい条件の中で、地元の住民自らの手による「地域づくり」を通して幸せにくらし続ける術を創造することの大切さを学ぶことができました。 

作野先生講演 

  

 続いて、株式会社バイタルリードの森山昌幸代表取締役が「交通政策論」と題して、公共交通に関する講義を行いました。公共交通のプレーヤーとして、バス事業者・タクシー事業者に行政・住民・NPOなどが新たに加わったサービス提供に変化したことの説明がありました。バス事業者の例では、地域公共交通マネジメントにおける顧客ニーズ・運行サービス・改善過程の見える化、タクシー事業者では工夫して頑張っている例や新たなサービス(観光タクシー・福祉タクシー・子育てタクシーなど)について具体的に学ぶことが出来ました。さらに新しいプレーヤーとしての住民の例(安来市宇波地区)の際に、成功している取り組みをそのまま他の地域に当てはめてもうまくいくわけではないとの説明を聞いて、納得できました。また、モビリティ・マネジメント(公共交通や自転車などの自発的な利用を促す一連の取り組み)として、新規転入者に公共交通の情報提供とおためし乗車券の配布を行うことで市の路線バスの利用率を高めた事例は興味深い内容でした。難しい内容だけでなく、バスと自家用車の移動手段を考慮した双六ゲームにより、交通渋滞を楽しみながら理解を深めることも出来ました。

森山先生講演4   講義風景 

 

当日のプログラム詳細は下記関連記事をご参照ください。

 

講義概要と今後のスケジュールは、パンフレットをご覧ください。

 

2015地域再生システム特論パンフレット(508KBytes)  

 

 

 

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