浜田市における地元地域活性化を担う人材(アクチベーター)育成のための談話会を開催しました

2016年4月15日

 生物資源科学部では,3月11日(金)に「浜田市における地元地域活性化を担う人材(アクチベーター)育成のための談話会を開催しました。この企画は,大学・企業・自治体を交え,地元地域活性化のための問題点を明らかにし,その解決策を探ることによって山陰地域で求められる人材育成につなげるというもので,本学部では2年前から開催しています。今回は,島根県西部の「浜田市」において現地を訪問し、地域の活動・現状等を聞き,学生が意見を述べるという形で開催しました。

 

今回の目的について

 

 島根大学の学生が浜田市を知り(再発見)その課題に学生として取り組むとともに,地元住民(企業や農家等も含む)の方や島根大学(教員)も参加することにより浜田市の活性化につなげていくことを目的とし,浜田市を訪問しました。

 

浜田市水産振興関係者との談話会

 初めに島根大学からバスで約2時間半,浜田市のお魚センターに到着しました。そこから橋本水産株式会社と若女食品株式会社の2班に分かれ,工場見学を行いました。橋本水産株式会社は浜田市以外のカレイの仕入れも行い,大規模な設備と大手スーパーなどの量販店への販路を持っておられる会社です。学生からは,「橋本水産のような大量生産できるパワーを持つ企業と手作りで地元産にこだわる企業が共存し,お互いが補うことで浜田産加工品の価値を創造していると思う。」などの意見がありました。一方,若女食品株式会社は,水産練り製品(カニ風味蒲鉾等)や冷凍食品,生食用真アジフィレ-(寿司ネタ等)およびその加工品を製造しておられます。学生からは,「様々な地域の競りで仕入れを行っているという話だが,時期によってどこのアジに脂がのっている等細かいところまで情報を集めることが品質をより高める秘訣なのだと感じた。」といった声がありました。
20160311アクチベーターお魚センター

   

浜田魚商協同組合との談話会

 次に,浜田魚商協同組合に移動し、全体で意見交換を行いました。初めに,浜田市にとって水産業は主要産業であるが,自然相手ということもあり,水揚げ量減少が水産業活性化のネックになっていること,主力であったイワシの漁獲がアジに移りかわっていること,またノドグロ人気による価格高騰化等の課題について事務局長よりお話いただきました。学生からは,「ブランド価値の高いアジ,ノドグロ,カレイの安定的な供給量を確保するためには,養殖・蓄殖の整備や技術習得が重要ではないか。」「現在主力となっている魚に代替するものの開発,改善が今後の浜田市の水産振興を左右するのではないか。」といった意見が挙がりました。

20160311アクチベーター魚商組合   


浜田市産業振興関係者との談話会

 産業振興関係者との談話会では,亀谷窯業有限会社にお邪魔し、現場見学および意見交換を行いました。亀谷窯業有限会社は,従業員6名で石見地区の伝統産業である「石州瓦」を作っておられる会社で,伝統や技術を守りながら時代に合わせた変化を取り入れることで独自性を確立し,文化の継承と地域の発展に大きく貢献しておられます。昔ながらの来待石だけの釉薬と焼成温度1350℃にこだわり、丁寧に人の手で仕上げておられます。個人宅の屋根瓦だけではなく,瓦タイルで益田市にあるグラントワや日赤病院、そして,ザ・リッツ・カールトン東京の壁瓦もつくられました。また,瓦食器、焼き肉用直火焼耐熱瓦,アクセサリーなどにも挑戦されていました。「洗練された技法,製品が地域に残っていることを誇りに思うと共に,今後も地域資源として地場産業の振興と地域の魅力づくりに貢献したい。」「工場見学ツアーなどを企画し,石州瓦工場を観光資源とすれば,石州瓦を広く知ってもらえるだけではなく,観光収入にもつながるのではないか。」といった意見が挙がり,学生にとっては初めて見る瓦産業の現場から色々なことを学んだようです。
20160311アクチベーター石州瓦 
 今回ご参加いただいた皆様からは,「大学生が浜田の企業の現状を知るきっかけとなった。」「普段なら関われないような場所に見学で来られて良い刺激になった。」等のご意見をいただきました。学生にとっては地域の方の生の声に触れ,たくさんの人の意見,考え,思いを知ることが出来,又とない大変有意義な時間になったようです。本談話会を通じ,今後も浜田市の方々と連携して,浜田市の地域活性化に貢献できれば幸いに存じます。
 最後になりましたが,今回の取り組みでは多忙な時期にも係わらず,浜田市役所の方に大変お世話になりました。その姿は学生にとっても大きな刺激となりました。

お問い合わせ

生物資源科学部
事務グループ
電話:0852-32-6501