自然科学研究科(博士前期課程)

 自然科学研究科(博士前期課程)は、総合理工学研究科と生物資源科学研究科を統合した平成30年度設置の新しい研究科です。本研究科では「研究科共通科目」という科目群を新たに設け、その中に、研究科内の各専攻の内容を俯瞰できる概論的科目、英語科目、数理・情報・生物学の基礎を学ぶ科目、研究者・技術者としての教養を身に付ける科目、そして実践的な課題解決能力やグローバルな視野を修得するインターンシップ科目を置いています。これにより、理工学、環境システム科学、農生命科学を総合的に学ぶことができ、これまでの2研究科体制ではできなかった自然科学系の幅広い教養教育が可能となりました。
 本研究科では理学、工学、農学にわたる幅広い学問領域を含む利点を生かして、確かな専門知識や技術、超スマート社会で主体的な役割を担うための情報技術力、外国語によるコミュニケーション力とグローバルな感性、柔軟な発想力を養います。それにより、科学・技術の発展と持続可能な社会の実現に俯瞰的・総合的視点から寄与できる創造性豊かな高度技術者・研究者及びグローバルな視野を持って地域社会の発展に貢献できる人材を養成します。理工学専攻では、数理、物理、情報の基礎知識を身に付け、その知識を基に、数理科学、物理学、情報科学、機械工学、電気電子工学、材料工学の発展に寄与し、新たな科学技術や新たな社会の創造に貢献できる、国際感覚に優れた高度技術者・研究者を養成します。環境システム科学専攻では、地球科学、環境共生科学、化学、建築学の基礎知識を身に付け、その知識を基に、環境と調和したより豊かな社会の構築に貢献する、実践力と創造力を備えた、国際感覚に優れた高度技術者・研究者を養成します。農生命科学専攻では、生命機能を科学する能力を備え、農林生産物を利活用するための高度な専門知識・技術・課題解決能力を有し、かつ国際感覚に優れ自立的で人間性豊かな高度技術者・研究者を養成します。
 また、本研究科には次の5つの特別プログラムを置いています。①医理工農連携プログラム②地域産業人育成プログラム③ダブルディグリープログラム④英語による留学生プログラム⑤英語による「地球」教育研究特別プログラム。これらのプログラムは、国際感覚の修得に意欲を持つ学生、理工農学の医療応用や地域産業の振興に興味を持つ学生のために開設しています。
 さらに,各教育コースは学部の学科と1対1に対応させ,学部から博士前期課程までの一貫教育を可能としています。

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