公開日 2019年03月13日

 島根大学、かずさDNA研究所、京都府立大学は共同で、サクラを代表する人気品種の“ソメイヨシノ”のゲノムを解読しました。
 
 ソメイヨシノは、その成り立ちや、開花時にはたらく遺伝子について多くの不明な部分があります。今回、島根大学が保有する139品種を解析し類縁関係を調査したところ、通説の通り、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを祖先に持つ可能性を見出しました。さらに、上野恩賜公園にあるソメイヨシノの原木と推測されている樹木から許可を得てサンプルを入手し、ゲノム配列の決定を行いました。ソメイヨシノのゲノムや開花に関わる遺伝子が明らかになったことで、今後、遺伝子解析によってより正確な開花日を予測することなどが可能になってくると期待されます。
 
 研究成果は、3月23-24日に明治大学で開催される園芸学会平成31年度春季大会にて口頭発表するとともに、かずさDNA研究所が運営するDBcherryデータベース (http://cherry.kazusa.or.jp)にて公開いたします。

  
本庄総合農場のサクラ遺伝資源.jpg
研究に用いた本庄総合農場のサクラ遺伝資源


ソメイヨシノ.jpg
ソメイヨシノの開花に関する遺伝子も解明しました


●お問い合せ
島根大学生物資源科学部 農林生産学科 
江角(開花関連遺伝子研究について)TEL:0852-32-9845
田中(サクラ遺伝資源について)TEL:0852-34-1818