公開日 2020年12月10日

 令和2年度島根大学研究表彰及び若手・女性研究者表彰式があり、生物資源科学部の2名の教員が表彰を受けました

 

 

 

松本真悟教授(附属生物資源教育研究センター)が「朝鮮ニンジン産地再興および水稲のヒ素吸収抑制に関する研究」で,令和2年度島根大学長研究表彰を受賞しました

   松本教授は八束町の特産作物である朝鮮ニンジンに関する学内研究プロジェクトを統括し,これらの成果が厚生労働省および経済産業省の事業に採択され,朝鮮ニンジン産地再興のリーダーとして活動しています。また,かつて島根県には全国のヒ素汚染水田の1/4が存在したことから,その知見を活かし,農林水産省の研究プロジェクトに参画してきました。

 このプロジェクトの中で中心的な役割を担い,水管理と鉄資材を組み合わせたヒ素吸収抑制技術を確立し,その成果が政策展開されています。これらの業績に対し,標記の研究表彰が授与されました。

 

 

吉岡秀和助教(環境共生科学科)が,「データ科学と理・農・工学を融合した河川の環境・生態管理手法の基盤整備」で令和2年度島根大学若手研究者表彰を授与しました

 

 本課題は,観測コストと観測頻度の問題という普遍的問題の解決を目標とし,とりわけ河川の環境・生態管理に資する数理的方法論の構築を試みたものです。とくに,動的計画原理に部分観測問題の概念を当てはめ,「連続的に変化する現象を,費用対効果よく離散的に観測や制御するための確率制御モデル」を開発しました。これらの研究成果が特に顕著と評価され,今回の受賞となりました。また,数理的なアプローチのみではなく,島根県を流れる斐伊川におけるダム下流河川における土砂還元事業や,我が国を代表する内水面水産資源であるアユ等の成長などという固有の問題に関する検討も,現在にわたり継続的に進められています。

 

 

 

 

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