公開日 2021年03月15日

生物資源科学部環境共生科学科の石井将幸准教授と上野和広助教が,第4回インフラメンテナンス大賞を受賞しました

 

 生物資源科学部環境共生科学科の石井将幸准教授と上野和広助教が,第4回インフラメンテナンス大賞を受賞しました。インフラメンテナンス大賞は,日本国内における社会資本のメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰するものです。

 受賞した案件名は,「炭素繊維を用いた農業用水路無筋コンクリートトンネルに最適化した補強法の開発」であり,日鉄ケミカル&マテリアル株式会社,国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構,オリエンタル白石株式会社との共同研究成果になります。受賞対象の補強法は,農業用水路トンネルの無筋コンクリート覆工に炭素繊維ストランドシートをアンカーで仮固定し,上水道規格適合のセラミック骨材混合エポキシ樹脂モルタルを接着層および保護材として塗布する工法です。軽量な炭素繊維を用いることから水路トンネル内への搬入出に重機や大規模仮設が不要で,かつ施工が容易となります。また,樹脂モルタルはセメントモルタルの約14倍の耐摩耗性を有することから,農業用水路トンネルの長寿命化への貢献が期待されます。