公開日 2022年11月16日

島根県立松江農林高校から野菜の分析のために高校生が植物工場支援・研究施設を訪問しました

 

 島根県立松江農林高等学校では、地域の特徴ある課題研究に取り組んでいます。その中で、透析患者用の低カリウム野菜に興味を持って取り組んでいる高校生がいろいろと工夫をして収穫したジャガイモの分析を行うために8月2日に島根大学本庄農場を訪れました。その後、10月21日にはコマツナ、10月31日にはホウレンソウの分析を行い、高校で取り組んでいる課題研究をまとめるために貴重なデータを得ることができました。
 乾燥した材料を粉砕して、酸分解し、そして液体状になったサンプルを原子吸光光度計でCa, Fe, Mg, Na, Zn, そして、Kの濃度を測定しました。
 高校生が自分たちで工夫して栽培した野菜のカリウムが低下しているのか、分析したデータを高校に持ち帰って、検討していきます。今後、それらのデータをまとめて課題研究の発表が行われる予定です。
 高校生からは「成分分析の方法や機器の使い方など大学の先生や学生のみなさんに優しく丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。貴重な機会をいただきありがとうございました。詳細なデータを研究に役立たせたいと思います」という感想を聞くことができました。
 地域社会にある課題を見つけ、その解決のために高校生だから思いつく、新しい発想を期待したいと思います。
 また、今回の高大連携の取り組みが地域課題に取り組む人材育成へ繋がることを期待します。


 
島大生による操作説明          原子吸光光度計用分析試料の準備

  
原子吸光光度計による分析        高校生(前列)と学生スタッフ



お問い合わせ先:
島根大学生物資源科学部
浅尾俊樹
Email: asao@life.shimane-u.ac.jp(送信の際は@を半角にしてください)