公開日 2026年04月08日

能登半島被災地の「のとキリシマツツジ」古木から採取したローカル酵母を用いたクラフトビールの発表会を開催しました


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 3月20日に石川県金沢市の県政記念しいのき迎賓館にて、生物資源科学部先鋭研究プロジェクト・酒育プロジェクト、(株)石見麦酒および、能登地域NPOの連携による “のとキリシマツツジ酵母”を用いたクラフトビールの発表会を開催しました。
 生物資源科学部の小林伸雄教授らは、石川県能登地方での江戸キリシマ古木に関する調査研究、保護活動や地域活性化支援活動を、地域NPO法人と協働して20年来推進してきました。その学術的価値を国内外に紹介した結果、複数の古木が天然記念物に指定され、「H28年度いしかわ歴史遺産」への登録など「のとキリシマ=生きた文化財=地域の宝」と認識され、観光資源として活用も始まりました。ところが、2024年元日の能登半島地震と同年9月の豪雨災害により、地域住民だけでなく、多くのキリシマ古木も被害を受けたなか、能登半島で最大級の古木「大谷の“のとキリシマツツジ”」の所有者池上氏から、「のとキリシマツツジ古木から酒造酵母を単離し、地域の活性化に活用したい」との要請がありました。そこで先鋭研究プロジェクトの児玉基一朗特任教授が、石川県指定天然記念物「大谷の“のとキリシマツツジ”」(珠洲市大谷町)の花弁からローカル酵母を採取し、島根大学連携協定先の株式会社石見麦酒(江津市)により、新規クラフトビールが完成しました。この日本初となる“のとキリシマツツジ酵母ビール”醸造には、副原料としていずれも能登産の「ブルーベリー」、「能登ひかり米」および「大谷塩」を活用し、ビール名は“のとキリシマツツジ”とし、ビールスタイルはBlueberry Sour Ale(ブルーベリーサワーエール)です。
 なお、NPO法人「のとキリシマツツジの郷」(能登町)では、のとキリシマツツジの保全活動が評価されて「第34回松下幸之助花の万博記念賞」の松下正治記念賞を受賞しました。この受賞記念講演会の後半において発表会を開催し、約70名の参加者が“のとキリシマツツジ”の色をイメージした赤色で爽やかな味のクラフトビールを試飲しました。今回の「のとキリシマツツジ酵母」を用いたビールの試験醸造は、能登の復興と地域振興への寄与を目的としており、今後は地域での醸造への展開を期待しています。

主催 : 島根大学生物資源科学部先鋭研究プロジェクト
共催 : 鳥取大学大学院連合農学研究科横断的研究プロジェクト
     NPO法人のとキリシマツツジの郷
協力 : 池上智(発案者:いしかわ観光特使)


 

発表会でお披露目されたクラフトビール「のとキリシマツツジ」

 

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生物資源科学部
TEL:0852-32-6493