公開日 2024年10月21日

生物資源科学部EMSニュース2024年10月号

 後期が始まり、学位論文や中間発表などの研究指導が佳境を迎えております。下記の事項に配慮し、事故のない安全な研究環境の整備にご理解とご協力をお願いいたします。

◎実験系廃棄物・廃液の搬出について

 実験で用いる化学物質の適切な取扱いや処理、実験系廃棄物の適正な分別および搬出を改めてご確認ください。特に実験系廃液の洗浄水は、廃液分別フローに則った適切な処理をお願いいたします。
 令和4(2022)年4月の実験排水最終ポンプ槽の水質検査において、公共用水域の指針値を超えるクロロホルムが検出され、さらに11月以降にもクロロホルムの基準超過が頻発しました。実験器具の洗浄不足や流し台への実験系廃液の漏洩など、廃液に関する誤った取扱いが要因と考えられています。実験系廃液は2次洗浄水まで必ず廃液タンクに貯留することになっています。3次洗浄水を流し台等に流す前には廃液が適切に処理されているかを再確認していただくなど、廃液の原点回収をさらに徹底してください。
 下記の「実験系廃棄物類管理手引き」等関係資料を指導学生に周知していただいた上、実験室や研究室における廃棄物の管理を指導していただくよう、お願いいたします。 

○実験系廃棄物類管理手引き関係
https://www.shimane-u.ac.jp/introduction/ems/waste_matsue/waste_matsue12.html
○R3.4以後の実験系廃液分別フロー
https://www.shimane-u.ac.jp/_files/00231305/tebiki_haieki_bunbetu.pdf

 

◎毒劇物および特定化学物質の管理について

 令和6(2024)年5月に一斉配信しました他大学における毒物の紛失事件は、研究室の修了生が犯人として逮捕されました。盗難に遭った薬品は、登録した教員と学生のみが利用可能という厳重な保管体制でしたが、登録情報が更新されておらず、ずさんな運用が原因と報道されております。保管対象の化学物質の管理状況を再確認していただくとともに、保管庫のある部屋への入退室にも注意していただくよう、お願いいたします。
(参考)https://www.sankei.com/article/20240528-LFXWP7ON7BNVRALQFXSJRY6NA4

 

◎実験室清掃中の事故について

 年末や年度末は研究室を掃除する機会が増えますが、清掃中の事故にご注意ください。令和6(2024)年7月に他大学の理系研究室において、有機溶媒を使った実験機器の拭き掃除中に発火事故が発生しました。発火は瞬間的で延焼しませんでしたが、学生2名が病院で火傷の治療を受けました。実験中はもちろん、実験機器の点検や掃除などの作業でも安全管理に配慮していただくよう、お願いいたします。
(参考)https://www.kindai.ac.jp/news-pr/important/2024/07/043232.html

 

 

お問い合わせ
松江地区学部等事務部
運営管理課(固定資産担当)
TEL:0852-32-6501